【終了】見どころ満載!写真とともに振り返る体験レビュー@恐怖心展2025

展示

この記事は、2025年に行われた恐怖心展の展示の流れや会場の雰囲気をまとめています。
展示に行けなかった方は、こちらの記事で雰囲気は伝わるのではないかなと思います!

展示概要

公式にあるイベント概要の抜粋は下記です。

恐怖心展では、「先端」「閉所」「視線」といった、
様々なものに対して抱く「恐怖心」をテーマに、展示を行います。

そこで展示される様々なものを通して、
あなたの恐怖心に向き合うきっかけになれば幸いです。

引用:恐怖心展 サイトTOPページ https://kyoufushin.com/ (参照 2025/09/01)

あまりない展示体験ができる点が面白いです。

展示内容

※ここからは、展示の内容を写真を含めつつお伝えしていきます。
また、今回の内容的に、恐怖や不快感を感じる方が出てくる可能性があります。
ご理解の上、記事をお楽しみいただけたらと思います。

ネタバレを回避したい場合は、気になる部分だけ読むか、「感想」まで飛ばすことをオススメします。

入場前

私が行ったのは土曜日で、20名程度が並んでいましたが、

入場時間が来たら会場がある4Fまでのエレベーターにどんどん通されるので、
待つストレスはなかったです。

注意事項は入場前の柵に貼られているのと、スタッフも結構いるので、
入場前に困ることはないと思います。

ただ、期間有効券を持っている方が、日時指定券のみの日程に来てしまい、
入場を断られていたので、チケット購入の際は、よく読んで購入するのがいいと思います。

入口前

チケット確認前に廊下があるのですが、そこにはポスターが並んでいました。

顔が黒く塗りつぶされている人たち。
キャプションにはそれぞれ違ったものに対する恐怖心が「〇〇に対する恐怖心/英語表記」という定型文で書かれていました。

ここに、ミラーシートっぽい一面があったので、あなたの恐怖心はなんですか?
と聞かれているような気分になりました。

入り口までスタッフに促されるので、小走りしながら駆け抜けることに。

やはり、平日の方がゆっくり見られるのかもしれません。

存在に対する恐怖心

下記プロローグからの抜粋です。


この順路に存在するのは、「先端」「血液」「毛髪」など、何かの実体を伴う、身近な恐怖の対象です。

引用:恐怖心展内 「そこにあるもの」がこわい プロローグから抜粋

もう嫌な感じですね!笑

会場MAP

初めに会場地図が渡されます。

右下に解説文が読めるQRが印刷されていたのですが、携帯で解説を見れるのが有り難かったです。

多くの展示会で配られる会場地図や展示情報はA4サイズのものが多く、見るときに嵩張るので。

微生物に対する恐怖心

うわ〜!これ見たことあるある〜!ってなりました笑

私は、恐怖心までは感じませんでしたが、
不潔恐怖を感じる方とかはかなり怖いだろうなと思います。

実際にキャプションでは、この写真をみた女性が強いショックを受け、

それからはどこにいくにも除菌シートを持ち歩き、手指の除菌をすることが習慣になっているそうです。

水に対する恐怖心

こちらの展示は、天井から一滴一滴降ってきていて、それをコップが受け止めている作品でした。

「水」という大きな括りでいくと、崖から覗く荒れた海とかは恐怖を感じることがあるなぁと思いつつ、

写真のように、コップに水が少しずつ溜まっていく様子に不安感や恐怖を感じる人もいるのだとか。

この展示は、どこかの芸術大学の卒業制作展示にて公開された作品の複製と書かれていました。

作者は主な目的として制作していたわけではなかったようですが、
見ていて恐怖を感じるとのことで、一部のSNSで話題になった様子。

着ぐるみに対する恐怖心

この展示を見た時は、どうしてこんなにズタボロなんだ…。と可哀想な気持ちになりました。

私は恐怖心はありませんでしたが、
魔法少女山田のように可愛いとされるものに異常な恐怖を感じる現象ってありますよね。

何かしら原因を探りたくなってしまいます。

蜘蛛に対する恐怖心

私がセクションの中で嫌だったのはこれですね。

これは、部屋の中で見かけたらものすごい恐怖を感じますね…。

でも、私は外で見たらそこまで恐怖を感じないので、不思議です。
虫の中でも比較的小さい蜘蛛は平気ですが、画像の写真の蜘蛛はめちゃくちゃ大きそうで嫌〜〜。

昔、マンションで高い位置にいたカマキリに飛び掛かられた記憶があり、
そのせいかもしれませんが、小さい頃から虫が苦手です。

キャプションに書いてあった通り、実際の危険性がほとんどないものなんですけどね。

虫から見た方が、人間なんて大きすぎて恐怖以外の何者でもないんじゃないかな。

社会に対する恐怖心


社会恐怖は、この展示において、
人の社会的営み(コミュニケーション)の中で生まれる、
多くの場合で「存在しない」ものへの恐怖として定義します。

引用:恐怖心展内 「それをすること」がこわい プロローグから抜粋
老化に対する恐怖心

老いに対する恐怖って、誰にも一度は感じたことがあると思うのですが、
それに抗うための薬で、この量は恐怖を感じましたね…。

こちらは、ある男性が様々なところから取り寄せている「老化防止」のサプリメントと紹介されていました。

初めは、親しみのあるサプリメントから始まり、次第に科学的根拠がないものまで取り寄せ始めたのだそう。

この、時間が経つにつれてゆっくりと過激になっていくのってリアリティがあるなぁと感じました。

私もナイスミドルになれるように努力中です。
主に内面にフォーカスしていますが。

取り残されることに対する恐怖心

これは、「知らないところで皆が盛り上がっているのが怖い」という理由で
流行りを日々記録している人のスマホ画面のようです。

この気持ちに共感する部分があって、10代の頃は特に気持ちが分かっただろうなぁ〜。と思います。恐怖心なのかは、わかりませんが。

学校という閉鎖空間の中で、知らない情報を共通言語にして話されると、
周囲とコミュニケーションが取れなくなるので、結構学生としては致命的じゃないですか。

そういう意味で言うと、生きる上で必要な要素となり得る場合もあるなぁと思いました。

醜形に対する恐怖心

こちらは、動画にもなっている題材ですね。

SNSでも、写真のような過度と思われる加工が誇張なく存在している印象です。

私自身はネット上に自分の顔を晒すことはなるべく避けて生きている人間ですが、
今を10代で生きていたらどうなっていただろうか…と想像します。

他者の視点への恐怖心とも言えそうだなと感じました。

空間に対する恐怖心


「海洋」や「病院」など、狭い意味の「場所」だけでなく、
「高い」や「狭い」など、広い意味の一空間」性を、
この順路では扱います。

引用:恐怖心展内 「そこにいること」がこわい プロローグから抜粋
高所に対する恐怖心

これは命に関わるから怖いな!と思ってしまいますね笑
写真で見る分には全く感じませんが。

キャプションに書いてあった人が恐怖心を自覚した瞬間は、
アパートの階段という、リアルに高さを感じる場所だったので、共感してしまいました。

汚れに対する恐怖心

展示場所に、ほぼ通路いっぱいに汚れた畳が横たわっていました。

こういう、鑑賞だけではなく、実際に体験できるものがあるのも楽しい展示でした。

私は何の問題もなく踏んで通過しましたが、
近くにいた女性は全く踏めず、若干悲鳴を上げながら畳が置かれていない僅かな隙間に足を入れて何とか通過していました。

ドリームコアに対する恐怖心

ドリームコアとは、見たものに郷愁を感じさせるような、特定の色味の非現実的な風景のことを言うのだそう。

夕方のような風景に関して言えば、夜に恐怖心を感じる(幽霊の存在や取り残されるような孤独感を感じるため)私としては、その予兆を感じるので怖いなぁと思う気持ちも分かると思いました。

と同時に、安心感のようなものも感じたので不思議な展示物でしたね。

鏡に対する恐怖心

鏡って、何であんなに怖いんでしょうか。
特に、学校の廊下にある鏡!!笑

今回はそのような鏡はありませんでしたが、普段映らないようなものが映る気がして怖いですよね。

鏡を展示していた場所も、割れたガラスの上を歩ける(実際には、アクリル板の上を歩く)感じで、少しアトラクション感がありました。

実際に割れた鏡の上を歩くと怪我をしそうなので、、怖いですよね。

概念に対する恐怖心


「死」や「無限」など、なくすことも遠ざけることもできず、
どんな時もただ普遍に「在る」何かに感じる恐怖。

引用:恐怖心展内 「こと」がこわい プロローグから抜粋
罪悪に対する恐怖心

過去の些細な出来事から、自身が他者に対して何か迷惑行為を行わないように監視してほしい。と24時間自分の自室を映し続ける女性の映像が展示されていました。

これをやると、防犯的にかなり危険なので本当に映像としてあったものなのかは不明ですが、、

ここまではいかなくても、見えない秩序に見られている感覚ってありますよね。

時間に対する恐怖心

こちらは、気がついたら物忘れや、時間が経っていることが増えた女性のエピソードが書かれていました。

その女性は、時報を読み上げ続ける声を大音量で流していたそうな。

私の身内にも、そういうことが増え、
不安そうな顔で話すのをみていたので、この恐怖心は分かりますね…

私も体験した場合、今がいつなのか、いつから記憶がないのかが分からない状況になった時、

とても怖いなと思いました。。

恐怖心展にあったどのカテゴリーにもないおまけ要素

恐怖心展には、これは展示なのか?と思われるものが落ちていたり、置かれていたりしました。

「行方不明展」にもそういう要素があったので、
製作者サイドの遊び要素なのでしょうね。

「存在に対する恐怖心」エリアに置かれていた紙切れなのですが、
初めは、誰かの落とし物なのかと思ってスルーしていました。が、どうやら展示物だったようです笑

「相談です」と書かれた、中身はお医者さんに宛てて、息子の成長に恐怖を感じる母親からの手紙でした。

続いては、「社会に対する恐怖心」エリア手前にあった消化器の手前。
こちらは、家の火気に恐怖を感じる方からのお願いの手紙?でした。

私が見つけた最後のおまけ要素は、何かの患者?さんの手紙。とビー玉の集合体。

ビー玉は、蓮コラ(閲覧注意のものです)のような意味合いがあるんでしょうか?
友人に、ちょうど写真くらいの玉が怖い子がいました。e-maのど飴くらいのサイズ感が一番ダメみたいでした。

手紙に関しては、パックマンを折ったような折り目がついている感じでしたね。

子供の頃、病気をしたときに母が優しくしてくれた時の記憶を思い出しました。
ずっと優しくされたい…。治ったら、構ってくれなくなるのではないか。

その視点でいくと、少し気持ちがわかるなぁと思いました。

感想

初めに思った感想は、

よくこんなに色々な種類の恐怖心を集めたなぁ!という感じでした。

わ〜!これは確かに恐怖に思っていたわ!みたいなものから、これが恐怖…?と思うものまであり、
自分が恐怖に感じるもの以外の恐怖ってなかなか認知できるタイミングがないので、新鮮でした。

様々な恐怖心を観察しながら自分の感覚と対話することで、
展示概要にあった「恐怖心に向き合う」ができている感覚があって楽しかったです。

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