【1999展】六本木ミュージアム体験レポ ※行けば分かる謎解き要素&来場者限定情報

展示

今年の夏は、モキュメンタリーホラーの展示が豊作ですね!

考察系の作品が大好き人間なので、
今回は「1999展ー存在しないあの日の記憶ー」にウッキウキで1人参戦してきました。

ちなみに、ガチホラーは苦手です。ホラー映画とかは見れないタイプ…。

1999展|開催日時・アクセス・混雑・所要時間まとめ

【開催日時】

7/11(金)〜9/27(土)まで ※毎日開催中(休館日なし)

曜日によって最終入場時間が異なるので、ご注意ください!
(月)~(木):10時~18時 ※最終入場17:30
(金)~(日)・(祝)およびお盆期間 8/8(金)~8/17(日):10時~20時 ※最終入場19:30

※ 2025/08/15時点

【アクセス情報】東京メトロ六本木駅より徒歩7分

  • 会場:六本木ミュージアム  〒106-0032 東京都港区六本木5丁目 6−20
  • 最寄り駅:
    • 東京メトロ六本木駅より徒歩7分
    • 麻布十番駅より徒歩10分

【所要時間・滞在時間】

  • 所要時間:私は約60分ほど
    • 読み物が多めなので、読むのが遅めの方は時間がかかるかと思います。
    • 展示物はそこまで多くないので、早く回れる方だともう少し早めに終われる可能性が高いです。

【混雑状況】平日の訪問がオススメ

  • 金曜日に訪問 → 人はいるものの、余裕を持って鑑賞することができます。当日券も販売されていました。
  • ただ、土日祝日に関しては待ち時間の方が鑑賞時間より長かった方もいらっしゃるようなので、
    注意した方がよさそう。

今年も暑いですからね。土日祝日参戦の場合は、熱中症対策を万全にしてお出掛けください。

【チケット情報】

事前購入はイープラス
当日券はミュージアム内にて販売 ※混雑時は販売されない可能性があります

チケットの価格は以下の通りです。

  • 一般 2,500円
  • 学生(大・高・中学生)  2,000円
  • 小学生 1,300円
  • 未就学児 無料

※ イープラスは別途手数料がかかります
※ チケット購入後に混雑時には整理券を配布する場合あり。最終入場時間を待たずに配布終了することも。配布終了後は事前にチケット購入していても入場できないため注意が必要です。

展示内容と感想

展示概要

この展示は、バミューダ3というクリエイターユニットの企画展です。

  • 近畿地方のある場所について』(KADOKAWA)を書かれた小説家背筋さん
  • SIREN』シリーズに携わったゲームデザイナー兼脚本家:佐藤直子さん
  • 監督作品『スマホラー!』がショートショート フィルムフェスティバル&アジア2021のバーティカルシアター部門最優秀賞を受賞した映画監督:西山将貴さん

という錚々たるメンバーなので、連日の盛況ぶりからも注目度の高さが伺えます。

公式にあるイベント概要は下記です。

1999年7の月、もし本当に世界が終わっていたらーー。
あなたが知らない『世界の終わり』、
一緒に見てみませんか?
1999年、「世界は滅びる」とノストラダムスは予言した。
私たちはその“滅びなかった未来”をいま生きている。
だが本当に、「あの日」世界は終わらなかったのだろうか?
あなたはいま、1999年の
訪れなかった「あの日」を目撃する。

引用:1999―存在しないあの日の記憶― サイトTOPページイベント概要 https://1999-kioku.jp/ (参照 2025/08/16)

この展示では、1999年に引き戻され当時の記憶が呼び起こされた状態で
展示を見始められるような仕組みになっており、

あまりない展示体験ができる点が面白いです。

展示内容

※ここからは、抜粋して展示の内容を写真を含めつつお伝えしていきます。
ネタバレを回避したい場合は、気になる部分だけ読むか、「感想」まで飛ばすことをオススメします。

入口

まず入口に、ベニヤ板で作られた看板がお出迎え。

私が行ったときは、入口が開放されていたため少し見辛かったですが隙間から撮影。

1999展入口の看板

手垢…?

進んでいくと、また別の看板がお迎えしてくれます。

1999展入口の看板その2

「立ち入り禁止」の文字が「キテネ」に。
「キケン」の文字が「アンゼン」に上書きされています。

これは、誰が何の目的で作ったのかが気になりました。。他にもミュージアムの入口付近に看板があるので、みて欲しいです。

入場前

私が行った平日は15名ほどが並んでいましたが、そこまで待ち時間が長いわけではなく。

10分程度待っていたら初めの部屋に入れました。

入場する前に、展示内での注意事項のお話がスタッフの方からあります。

飲食やトイレは事前に済ませておいた方が安心な方は行っておいた方が良いです。

はじめの部屋:現実と虚構を行き来する、記憶を揺さぶる“見る”物語

一番初めの部屋は、撮影が禁止されていたので記憶を頼りに書きます。

薄暗い部屋の中でところどころにスポットライトが当たっている展示物があり、

一つ一つが1999年の年齢も世帯もちがう家の断片が配置されています。

具体的にいうと、
台所だったり部屋の机の一部が壁に埋め込まれる形で置かれているのですが

その置かれているものの解像度が高い。

うわー、これやってた〜!って思ったゲームカセットや文具。見覚えのあるポスターが貼られており、

1999年を生きた私にはとてもリアルに感じました。

その部屋のあちこちから話し声が聞こえてきていて、
みんな一様に滅亡のことについて話していました。

次の部屋の前にある、ちゃぶ台の上の履歴書は、読んでおいてください。
何がとは言いませんが、読んでおくと、より楽しめることが待っています。

2つ目の部屋:1999年のある部屋に訪れた、終わりの始まり

しばらくすると、2つ目の部屋の扉をスタッフの方が開けてくれます。

この部屋の演出が一番、個人的には好きでした!

噂されていた「あの日」が、世界の終焉が、始まります。

3つ目の部屋:車窓の向こうを流れる、存在しない記憶の風景

2つ目の部屋を抜けると、スタッフさんが「終末行き」の切符を渡してくれます。

車窓の窓を流れる「存在しない記憶の風景」を見ながら、少女の言葉を聴きます。

色々な景色が映る、車窓。明らかに私たちの知る世間ではないですね…。

他にもいろんな景色があり、人ならざるものが写っている景色も。

これが終末の景色なのかもしれないですね…

暗がりで小さく見づらいのですが、駅ばり広告や路線図も凝っています。

路線図にある、「はざまにちょうめ」駅に到着。次の部屋へ

4つ目の部屋:はざまにちょうめ駅+次につながる通路

どこか物寂しい、駅のホームに着きました。

左を向くと、赤いコードやら色が血管や根のように張り巡らされている空間が。
中心で、まるで歓迎しているかのように手を広げる謎の人物と、時計のようなモチーフが。

この赤いコードを辿っていくと、公衆電話やオーディオディスプレイ、携帯につながっており、

携帯には「終末の少女」のアイコンが。通話がつながっていそうです。

いろんな電子機器を通して、いろんな人を誘っているのでしょうか?

4つ目の部屋と5つ目の部屋の間が通路になっており、細い糸が垂れ下がっている道を通ります。
まるで、次元とか時空を跨いでいるような。

ここは色々な声をかけられるのですが、

現世でいろんな人が聞いてきた記憶の声なのか、終末を望んだ人の声なのか、
はたまた現世に生まれ落ちる前の世界に帰ってきたという意味なのか、、

想像が掻き立てられました。

5つ目の部屋:鏡のモニュメント+次につながる通路

通路を通った先には、綺麗なモニュメントが。

狭間に迷い込んだ人たちが、それぞれの異世界の世界を見させられているのかなぁ〜。

自分たちが入ってきた方を見ると、
自分の記憶にある学校の廊下だったり、記憶にない景色がランダムに映し出されていました。

次の部屋に向かう通路が、先ほどの通路とは一変してシンプルめっちゃ怖い

なんかおるやん…。

通路に書かれている言葉も意味深でした。

なんだ?ここは。魂の叫びか…?「うまれるのがこわい」って何のことなんでしょうか。。

まるでイヤイヤ引っ張られているような手の跡なんですよね…。

「終末の世界」に行きたくない人も強制的に連れてかれているのを表しているのでしょうか。。

6つ目の部屋:終末世界にこだまする、数多の魂の声

おどろおどろしい通路の先は、また静寂な世界が広がっていました。

いろんな場所の一部の上に1展示1つ、キャプションが吊るされています。

裏には、思念の残滓と思わしき言葉とその魂と思われる形が。

改行位置が気になる。思いが途切れ途切れに見えていることを表現しているのでしょうか?(上記写真右)

チケットに目を凝らすと2025年の文字が。
1999年の時代の人たちだけではなく、2025年の人たちも終末の世界に閉じ込められているようです。

他の展示物たちも、小物たちの作り込みがとてもいいのでじっくり見たくなります。

ギャル最高〜〜〜。

この展示物の中に、「終末の少女」のものもあるのですが、彼女だけ裏面が違います。
あ〜、なるほどなぁ。と思うので、裏表を合わせてご確認ください。

7つ目の部屋:あなたに語りかけ、終末へと誘う謎の少女

最後の部屋になります。

ここでは、今まで終末の世界を導いてくれた「終末の少女」からの言葉が聞けます。

最後の言葉が悲しくて寂しかった…。

最後の部屋を出ると、現世行きの看板が。

グッズコーナー

展示を出ると、切符にスタンプを押してくれ、冊子をもらえます。

そのままお土産が買える部屋になっており、いろんなグッズが売っています。

POPがどこかの本屋さんみたいで楽しげ。

ポップの右上にはチェキがついています。

このチェキはお土産コーナーに点在しており、謎解き要素となっています。

感想としては、企画者め〜〜。もっと早く謎をとかせてくれよ〜〜!となりました笑

ぜひ遊んでみてください。

終わりに渡される冊子と切符について

ミュージアムを出た後に渡される冊子も最後まで読みました。

展示内で聞こえる声や「終末の少女」について、より深く知ることができる内容で、
展示の満足感を底上げしてくれるものでした。

背筋さん書き下ろし短編です。
背筋さんファンは、これだけでいく価値があるのではと思います。

あと、切符の裏も文字化けした文章が。
そこまで重要なものではないと思いつつ、帰ってから解読しました笑

皆さんも、もらって解読してみてくださいね!

こういう謎解き要素や冊子などの小物って
裏方の視点で申し訳ないのですが、作るのにもひとつ一つに労力とお金が発生するので…

本当に企画者が「お客さんを楽しませたい!」って気持ちと集客力がないと作れないんですよね。

私は、展示限定の小物大好き!
書き下ろしの短編とかとても贅沢!ありがとう企画者!!と感謝の気持ちが湧きました笑

展示に行った人限定の早期予約のものも

ちなみに、展示終わりにしれっとチラシ棚があるのですが、

この展示を読み解くための手引書の早期予約ページが書いてあるチラシがあります。
(背筋さんによる書き下ろしテキストが収録されている展示会カタログのようです。)

チラシには閲覧コードがついており、私が調べた限りですが現状
1999展に行った人にしか早期予約ページに行けない仕様になっています。

早期予約には特典ポストカードがついてくるようなので、手に取ってみてください。

デカいQRコードが印刷されているものです。

この展示を骨の髄まで楽しみたい!限定グッズも欲しいぜ!って方は、見過ごさないように注意してください。

感想

当時の私はまだ8歳で、ノストラダムスの予言に震え上がっていた小学生だったんですよね笑

母親に、「世界が滅亡したらどうしよう…」と話しかけたら、

「そん時は皆んな死ぬから心配しなくて大丈夫〜」と言われて、
お母さんもお父さんも、皆んなも一緒ならしょうがないか。と妙に納得してしまった記憶があります。

私があの頃に「終末の世界」に連れて行かれたら、きっと両親を探しながら泣いて泣いて彷徨うことになるんだろうな…。

そんな、“かもしれない”世界を想像できるいい展示でした。

体感も、終わりが重くないので行ける方は、ぜひ楽しんで行ってきてください!

※ この記事に使用している画像は全て筆者が撮影したものです。

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